
「かなり遠い先の、いつか」
いつもありがとうございます、茶の間です。
私の父と母が、毎年必ず足を運ぶ足利のお蕎麦屋さんがあります。
詳しい事は何も知りませんが、
この4月いっぱいで、女将さんが休養されるそうで…
来月からは、お店の名前も変わり
息子さんが入って始められるそうです。
昨日、去年は行けなかったので
大将と娘、両親と
2年ぶりにお邪魔してきました(*´ω`*)
もう女将さんが
お店に立つ姿が見られなくなると思うと
寂しい気持ちもありましたが、
憧れの女将さんの姿を、心に刻みたく…。
12時ちょうど、大将の運転で到着。
さすがA型、約束通り( *´艸`)
店内はすでに満席で、12時10分を過ぎた頃、
奥のお座敷を予約されていた20名ほどのお客さまが、ご到着。
入口で、待っていた私たちの席も用意され
何度か来ていたものの、初めてのテーブル席。
蕎麦ちょこにさりげなく飾られているお花が、素敵。
間もなくお蕎麦が運ばれてくると、
”いつ以来だっけ?お蕎麦食べるの”と思いながら、頂きます。
ミニ天丼の海老天の
衣しか食べない娘に、「エビも食べなさいよ~」と私。
「塩むすびの方が良かった(/ω\)」
と、ウソ泣き娘。
気が付くと、私の天ぷらの衣も
彼女に食べられてしまいました(笑)
髪をあまりきちんとではなく、
さりげなくふわりとまとめ、
くるぶしが見えるくらいに着た、黒地にピンクの花の柄の着物の女将さんが
「はい、お待たせ~」
と、お隣の席へお蕎麦を運ぶ。
このさりげなさが、素敵(*´ω`*)
会話の様子から、
あぁ、このご夫婦もご常連さんなのだ…ということが
伝わってきます。
みなさん、女将さんにやはり、会いに来ているご様子。
「またお店に、戻って来るんでしょう?」
お客さんの期待する笑顔に、女将さんの答えは
ん~…
だいぶ遠い先の、いつか、かなぁ…
さすがはご常連さん。
その言葉を聞くと、一言、
そうですか。
楽しみに、待ってますね。
盗み聞き…とお叱りを受けても仕方ありませんが…
最後のお蕎麦一口をすすりながら、泣けてしまいました(T_T)
そして今回もやはり
食後に母と必ず注文してしまう
蕎麦がきぜんざいを美味しく頂きました。
一足先に女将さんを連れて店の外に出た父と母。
両手で抱えるほどのお花を、女将さんへプレゼント。
「えー!何ぃ、泣くよー!」
「だってさぁ、十何年も、お世話になったもん」
そんなやり取りを母としたあと、
忙しい中、女将さんファンの父との記念撮影にも
少し涙目の笑顔で応じて下さいました。
女将さん、どんな気持ちで今を過ごしているのかな…
そんな事を思いながら、泣きそうになるのをグッとこらえ
「ごちそうさまでした」と笑顔で伝え
車に乗り込むと、涙がぽろぽろ。
沢山のお客さまに愛されたお店と、女将さん。
しばらくお会いできなくなるのは寂しいですが
お会いできる日を楽しみに
私もまた明日から
店に立とうと思います。
女将さん、どうぞゆっくりしてくださいね(*´ω`*)
また、伺います!